耐久力
- 木造でも100年以上経っている建物がありますが、住宅ではどのくらい長持ちするのですか。また、そのためにはどうすればよいのですか。
- 常にじめじめした状態におけば、木は腐りやすいのですが、適切な対策を施せば、半永久的に長持ちします。私たちのまわりに、100年以上経た住宅が残っているのは、そのためです。
木材は乾燥と通風をよくすれば半永久的に長持ち
木材は十分に乾燥した状態にしておけば、大変長持ちします。1,300年前に立てられた法隆寺の柱は、今なお芳香を失わず生き続けています。木造住宅の耐久性を損なうほとんどの原因は、腐朽菌やシロアリなどの生物による被害です。対策は、木材の乾燥と通風を図ることですから、家を建てるときには、この点を十分考慮して設計を行なってください。また、耐腐朽性、耐蟻性の高い木材を選ぶことも重要なポイントです。
住宅の耐久性を向上させる対策
2. 次にあげる部分には、防腐、防蟻薬剤を加圧注入、または、塗布した木材を使用する。
* 土台・外壁の柱・筋かい・下地板で地盤面から1m以内の木材
* 浴室部分の木材(天上下地板、床下地板、根太等を含む)
* 台所の水がかり部分
3. 基礎の内周部や束石の周囲には、防蟻のための土壌処理を施す。
4. 布基礎は鉄筋コンクリート造とし、基礎の高さをできるだけ地面から30cm以上確保する。
5. 床下にコンクリートを打設するか、防湿フィルムなどを敷く。小屋根、床下の換気を十分に図り、防湿につとめる。
6. 屋根、外壁には防火性の高い材料を使用する。
7. 風通しの悪い部屋には強制換気の対策が必要。