防火性能


  1. 木造住宅は火災に弱いように思えるのですが、本当はどうなのでしょうか。
    木材は、ある程度以上の厚さがあれば、表面が焦げるだけでなかなか燃えません。したがって、木造住宅に一定の防火対策を施せば、高い防火性能をもつようになります。

木は火に弱くない

火災時における木材の炭化速度は、1分間に0.6〜0.8mm程度ですから、15分間火にさらされても9〜12mm程度しか炭化しません。したがって12cm角の柱の場合、10cm程度は炭化しないで残るので、柱や梁が倒壊するようなことはありません。下の図でも明らかなように、鉄は、熱が加わると急速に強度が低下し、変形しやすくなるので、重い屋根を支える柱や梁などがぐにゃりと曲がってしまいます。木材は、相当程度火にさらされても、急激に強度が低下することはありません。

木は火に弱くない

木は火に弱くない
大きい断面の木材は、表面が燃えても内部はしっかりしている。

火災に強く木造住宅の仕様策

1. 柱、梁等の構造材や壁などの下地材を、石膏ボードなどの燃えない材料で覆う。
2.柱、梁、壁下地材などに太い木材や厚い木材を使う。
3.防火力のあるドアや襖を用いて、部屋ごとに、防火に配慮した区画をつくる。

木材・鉄の加熱による強度の低下
木材・鉄の加熱による強度の低下
鉄は、熱が加わると急激に強度が低下するが、木材は、相当程度火にさらされても、急激に強度が低下することはない。
出典:Thompson H,E、F、P、J、Vol8、N0.4,1958


木造住宅実大火災実験
木造住宅実大火災実験
防火対策を施した木造住宅の火災室(高さ1.8m)
防火対策を施した木造住宅の隣室(高さ1.8m)
防火対策をしていない平屋建て木造住宅
実験の建物は、大径木を用い、防火対策を施した真壁の軸組工法であるが、防火対策を施していない木造住宅に比べて、火災室の燃え方もゆるやかで隣室(火災室と防火に配慮した戸で仕切られている)への延焼も遅く、防火性能が高いことがわかる。